
大阪で縁結び・復縁のご利益がある神社・お寺を紹介します。
●大国主神社(大阪市浪速区)
●露天神社(大阪市北区)
●侍者社(大阪市住吉区)
●鴫野神社(大阪市天王寺区)
●玉造稲荷神社(大阪市中央区)
●愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区)
●長瀨神社(東大阪市衣)
これらの神社になぜ縁結びのご利益があるのかも説明します。そのほうがお参りしたときに納得感ありますよね。
- 自分のことをわかってくれるパートナーが欲しい
- 友達関係から先に進みたい
- すれ違い・行き違いで別れたけど、やり直したい
そんな人はぜひ今回ご紹介する神社に参拝に行ってみてください。
目次
大国主神社(大阪市浪速区)
大阪市浪速区にある大国主神社の神様は日本一の縁結びの神様です。
島根県に出雲大社という巨大な神社があります。誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、出雲大社は縁結び神社として有名です。
それは大国主命がお祀りされているから。
なぜ大国主命は日本一の縁結びの神様なのか?
それはこんなエピソードがあるからです。
大国主命は日本神話の中でも重要な神様で古事記・日本書紀にもたくさんのエピソードが語られています。
なぜ彼が日本一の縁結びの神様と言われるのか、その理由について説明します。
大国主命は日本一恋多き神様で、6柱の女神と結婚し、180柱(日本書紀では181柱と言われる)の子供を作ったと言われています。
日本神話界NO.1のモテ男です。
美しい女性がいると聞けば、出雲の地からはるばる新潟のほうまで行って口説いたり。マメ&優しい。モテる男の条件を備えています。
だから女性に助けられることの多かった神様でもあります。
因幡の白兎の神話が有名ですが、これは大国主命が兄神たちと出雲への旅をする物語です。
兄神たちと旅をするといっても、大国主命は兄神たちの荷物持ちで使いっ走りとして連れていかれていたのです。
その道中でワニ(サメともいわれる)に皮をはがされたウサギに出会い、大国主命が治療をしてあげたというのが因幡の白兎の神話。
ただこの旅の目的は、兄神たちが出雲で美人と名高いヤガミヒメにプロポーズしに行くことだったのです。
この兄神たちのことを八十神と言います。
八十神は「俺こそが選ばれるはず!」と思いながら行くわけですが、因幡の白兎はこんな大国主命にこんな予言をします。
「ヤガミヒメはキミを選ぶよ」
白兎の予言通り、ヤガミヒメは求婚にきた八十神ではなく、大国主命と結婚します。
これで怒り狂った八十神は大国主命を殺そうとします。
熱した岩を崖から落として大国主命にぶつけて大やけどをさせ殺したのです。
しかし、大国主命の母神の頼みで天界から遣わされたキサガイヒメ、ウムギヒメという女神に助けら、生き返ります。
そのことを知った八十神はまたも大国主命を殺そうと計画します。
今度は森の中に呼び出して、割れた木の間に挟んで圧死させたのです。
そこに母神が現れ、木を割いて助け出し生き返らせます。
二度助けられたものの、このままではまた八十神に命を狙われると思った大国主命は須佐之男命に助けを求めます。
須佐之男命はヤマタノオロチを退治したことで有名な神様です。
須佐之男命に会いに行ったとき、娘の須瀬理比売命に出会い恋に落ちます。
須佐之男命に助けを求める大国主命ですが、娘を奪われると思ったのか、娘にふさわしい男か試すためだったのか、須佐之男命は大国主命にさまざまな試練を課します。
ムカデと蜂が大量にいる部屋に閉じ込めたり、燃え盛る野原に置き去りにされたり。
しかしそれらの試練を須瀬理比売命の助けによって乗り切ったのです。
このように女性に助けられることの多かった大国主命は「この世のすべての女性を幸せにする!」ことをモットーにしていたのではないかと感じるのです。
だから、女性が大国主命にお願いすれば、優しく聞き入れてくれると思うんですよね。
縁結びのご利益を求めるなら、大国主命にお祈りすることをおすすめします。
大国主神社へのアクセス
大阪府大阪市浪速区敷津西1-2-12
露天神社(大阪市北区)
露天神社が縁結びスポットと言われるのは、今から300年ほど前に起こった心中事件の言い伝えが起源。
聞いたことある人いるかもしれませんが、「曽根崎心中」という舞台にもなりました。
阿部寛さんと松嶋菜々子さんが主演した映画「祈りの幕が下りるとき」にも「新・曽根崎心中」という舞台のシーンがありました。映画のテーマとマッチしていて感動したのを覚えています。
追い詰められた若い二人が、死と引き換えに、恋を永遠に成就させたというお話ですが、これが「恋のお手本」みたいに語り継がれてきたのです。
死んだら意味ないと思いますが。
そんなエピソードで縁結びスポットといわれる露天神社ですが、実はお祀りされている神様もすごい!
さきほども紹介した大国主命がお祀りされています。露天神社では「大己貴大神」と書かれていますが、大国主命のことです。
もしかして心中した二人も、この神社に縁結びの神様がいることを知って、永遠の恋をお願いしたのかもしれませんね。
露天神社へのアクセス
大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
侍者社(大阪市住吉区)
大阪で超有名な住吉大社の境内にある小さな神社が侍者社。
住吉大社の初代神主である田裳見宿禰とその姫神である市姫命をまつっています。
田裳見宿禰は住吉三神の侍者だったことで、神と人間の橋渡し役とされています。そこから意味が広がって縁結びのご利益あり、となったようです。
男雛女雛の一対の侍者人形がたくさん奉納されており、これも縁結びスポットと言われる理由のようです。
お守りとしてもかわいいですね。
社務所で「おもと人形」を授与してもらい、人形の裏に自分の名前を書き、「侍者社」の中に入って祈願しましょう。
侍者社へのアクセス
大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
鴫野神社(大阪市天王寺区)
大阪の初詣参拝者数ランキングで上位に入る有名な生國魂神社の末社に鴫野神社があります。
祭神がすべて女神ということで、女性の願いを叶えてくれる神社と言われます。
女性の願い=恋愛の願い、ということになったのでしょうか?
- 市寸島比売命
- 大宮売神
- 淀姫神
がお祀りされています。
市寸島比売命・・・海を守る女神。宗像三女神の次女。超絶美しい女神として弁財天と同一視される神様
大宮売神・・・商業の女神。愛嬌あるおもてなしでお客をひきつける接客商売の女神。
淀姫神・・・豊臣秀吉から寵愛を受けた「淀殿」のこと。豊臣秀吉の子ども(秀頼)を生んだ唯一の女性ということで子宝のご利益あり。
「縁結び」のご利益がある神様かと言われると、ちょっと怪しいのですが、女性に人気の神社なので参拝してみる価値ありです。
鴫野神社へのアクセス
大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9
玉造稲荷神社(大阪市中央区)
豊臣秀頼が社殿を再建したとされる玉造稲荷神社。
玉造稲荷神社にお祀りされている神様には、縁結びのご利益がある神様はいないかな~という感じです。
お祀りされているのは下記の神様です。
- 宇迦之御魂大神・・・食物の神様
- 下照姫命・・・和歌の神様
- 稚日女命・・・アマテラス大神に仕えた機織の神
- 月読命・・・アマテラスの弟。アンチエイジングの神様。
- 軻偶突智命・・・伊邪那美命の死の原因を作り、伊邪那岐命に切り殺された
残念ながら縁結びのご利益がありそうな神様はいません。
しかし玉造稲荷神社には強力な縁結び絵馬があるのです!それは「恋キツネ」と呼ばれる絵馬。
キツネは、“つがい”になると、相手を一生変えないと言われています。なんだか縁結びのご利益ありそうですよね。
特定の誰かと結ばれたいときは、この絵馬にその人と自分の名前を書き、特に誰というわけでもないなら、自分の名前を書いて「良縁に恵まれますように」と奉納しましょう。
玉造稲荷神社へのアクセス
大阪府大阪市中央区玉造2-3-8
愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区)
住宅街にひっそりとあるこじんまりしたお寺ですが、縁結び祈願に訪れる女性に人気のお寺です。
愛染堂勝鬘院には男女の縁を結ぶ、縁結びの霊木「愛染かつら」という木があります。
カップルで訪れて愛を語ると幸せになれると言われています。
また、愛染めの霊水という水があり、これを飲むと恋愛の悩みどころか、すべての運気がアップするという霊水です。
ご本尊は愛染明王。お寺なのでもちろん神様ではなく仏様です。
仏教って煩悩を捨てよう!そのために修行しよう!みたいなイメージがありませんか?
恋愛の問題とか「なにそれ?」という仏様ばかりかと思っていたら、愛染明王は違いました。
人間は何かしら欲求を持って生活するのが当たり前で、煩悩を完全に捨てることは不可能という考えだったんですね。
逆に愛欲(恋愛の悩み)があるからこそ、悟りが開けるということを示そうとした仏様なんです。
恋愛の悩み → 悟り
これって愛染明王にお祈りすれば恋愛の悩みを解決してくれるってことじゃないかなと私は思っています。
だから、愛染明王って縁結びのご利益というよりは、恋愛の悩み解消のご利益があるんじゃないかなと思います。
愛染堂勝鬘院へのアクセス
大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-36
長瀨神社(東大阪市衣摺)
長瀨神社は赤い社殿が目を引く清潔感あふれる神社です。
この神社には強力な復縁パワーを持つ神様がお祀りされています。
長瀨神社を復縁神社として紹介する人は少ないでしょうが、その復縁パワーは絶大です。
夫を殺そうとするほど大ゲンカしていた夫婦を見事に仲裁したのですから。
その神様とは、菊理姫命という神様です。
なぜ復縁パワーを持つ神様だと紹介するのか、その理由はこんなエピソードがあるからです。
伊邪那岐命と伊邪那美命は多くの神様を生みましたが、火の神を生んだときにイザナミが大やけどをして死んでしまいます。
そして黄泉の国(あの世)へ旅立ちました。黄泉の国に行くとそこの住人は生者と会うことはできないというルールがあります。
しかしイザナキはどうしても妻に会いたくなって、黄泉の国を訪れます。
そして、ルールを破って妻の姿を見てしまったのです。
しかし、イザナキが見たものは、変わり果てたゾンビのような妻の姿。
彼は恐怖を感じて逃げ出します。
変わり果てた自分の姿を見られたイザナミは恥ずかしさと屈辱のあまり、激怒して夫であるイザナキを殺そうと追いかけます。
あの世(黄泉の国)からこの世に必死に逃げようとしたイザナキですが、ついにイザナミの手下につかまりそうになります。
捕まったら最後、殺されてしまいます。
そのときあらわれたのが菊理姫命です。
菊理姫命はイザナミに耳打ちします。するとそれまで激怒していたイザナミの心が静かに落ち着いたのです。
そしてイザナキは無事にこの世に戻ることができました。
殺そうとするほどの大ゲンカを見事に仲裁したことから、復縁の神様と言われるのです。
イザナキとイザナミに関してはあの世とこの世で別れてしまったので、物理的な復縁とはなりませんでしたが、心では復縁することができたのではないでしょうか。
そんな菊理姫命の復縁パワーを授かりたい人は長瀨神社へのお参りをおすすめします。
長瀨神社へのアクセス
大阪府東大阪市衣摺1-4-25
【縁結び・復縁】正しいお祈りのやり方とは?
神社にお参りに行ったとき、どの神様にお願いをしているか明確に意識していますか?
「え?どういうこと?」と思われたかもしれません。
日本の神社って多くの場合、たくさんの神様をお祀りしています。日本には八百万の神と言われるほどたくさんの神様がいらっしゃいますから。
そして面白いことに、神様それぞれの得意分野が違います。
学問の神様、商売繁盛の神様、豊作の神様、縁切りの神様、縁結びの神様、などなど。
普通に考えたらわかりますが、学問の神様に「恋人ができますように」なんてお願いしませんよね?
日本の神道の考えでは、神様はあなたのどんな願いも受け入れてくれるのですが、同じお願いをするなら、得意な神様にお願いしたほうがいいじゃないですか。
だから、例えば縁結び(良縁が訪れますように)のお願いをするならこうです。
「オオクニヌシ様、○○県△△市□□町~の(名前)です。イケメンで優しくてお金持ちのセレブと出会えますように!」
みたいな感じです。
ポイントは神様の名前を唱えること(心の中で)。そして自分の住所・指名を名乗ること。
そしてお願いの内容です。
お願いの内容は具体的であればあるほどいいですね。
なかには、「神社はお願いをするところじゃない!お礼と感謝を伝えに行くところだ!」なんて言う方もいらっしゃいますが、そんなことないですよ。
そういう人は日本神道の考え方を勉強してほしいですね。
日本の神様はどんな願いも優しく受け入れてくれます。神道には仏教のようなお経(唱え言葉)は特にありませんが、神社に参拝したときにこんなふうに唱えることがあります。
「祓え給い、清め給え、神かむながら守り給い、幸さきわえ給え」
(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)
しっかりお願いしていますよね。
日本には言霊信仰ってあるじゃないですか。口に出した言葉に霊が宿るってやつですね。
だからお願いは口に出して具体的にするほうがいいのです。
今度、神社にお参りに行くときから、ぜひ試してみてください。