
奈良県で縁結び・復縁のご利益がある神社を紹介します。
●大神神社(奈良県桜井市)
●談山神社(奈良県桜井市)
●飛鳥坐神社(奈良県高市郡)
●安倍文殊院(奈良県桜井市)
おすすめは夫婦大國社です。飛鳥坐神社もとても面白い神社ですが、縁結びのご利益ということで考えると夫婦大國社が強いですね。
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そんな人はぜひ今回ご紹介する神社に参拝に行ってみてください。
なぜこれらの神社に縁結びや復縁のご利益があるのかも説明していきます。
ではいってみましょう!
夫婦大國社(奈良県奈良市)
奈良といえばお寺が有名ですが、神社の中でおそらく最も有名なのは春日大社ではないでしょうか。なんといっても世界遺産ですからね。
規模も大きく、境内には本社に付随する61もの摂社・末社があります。
夫婦大國社はそんな末社のひとつです。
お祀りされている神様は大国主命と須瀬理比売命。
この大国主命こそ、日本一の縁結びの神様なのです。
島根県の出雲大社は縁結び神社として全国的に有名ですが、それは大国主命を祀る神社だからです。
須勢理姫命は大国主命の奥さんなのですが、この神様もすごいです!
どんな神様なのか説明します。
大国主命は日本神話の中でも重要な神様で古事記・日本書紀にもたくさんのエピソードが語られています。
なぜ彼が日本一の縁結びの神様と言われるのか、その理由について説明します。
大国主命は日本一恋多き神様で、6柱の女神と結婚し、180柱(日本書紀では181柱と言われる)の子供を作ったと言われています。
日本神話界NO.1のモテ男です。
美しい女性がいると聞けば、出雲の地からはるばる新潟のほうまで行って口説いたり。マメ&優しい。モテる男の条件を備えています。
だから女性に助けられることの多かった神様でもあります。
因幡の白兎の神話が有名ですが、これは大国主命が兄神たちと出雲への旅をする物語です。
兄神たちと旅をするといっても、大国主命は兄神たちの荷物持ちで使いっ走りとして連れていかれていたのです。
その道中でワニ(サメともいわれる)に皮をはがされたウサギに出会い、大国主命が治療をしてあげたというのが因幡の白兎の神話。
ただこの旅の目的は、兄神たちが出雲で美人と名高いヤガミヒメにプロポーズしに行くことだったのです。
この兄神たちのことを八十神と言います。
八十神は「俺こそが選ばれるはず!」と思いながら行くわけですが、因幡の白兎はこんな大国主命にこんな予言をします。
「ヤガミヒメはキミを選ぶよ」
白兎の予言通り、ヤガミヒメは求婚にきた八十神ではなく、大国主命と結婚します。
これで怒り狂った八十神は大国主命を殺そうとします。
熱した岩を崖から落として大国主命にぶつけて大やけどをさせ殺したのです。
しかし、大国主命の母神の頼みで天界から遣わされたキサガイヒメ、ウムギヒメという女神に助けら、生き返ります。
そのことを知った八十神はまたも大国主命を殺そうと計画します。
今度は森の中に呼び出して、割れた木の間に挟んで圧死させたのです。
そこに母神が現れ、木を割いて助け出し生き返らせます。
二度助けられたものの、このままではまた八十神に命を狙われると思った大国主命は須佐之男命に助けを求めます。
須佐之男命はヤマタノオロチを退治したことで有名な神様です。
須佐之男命に会いに行ったとき、娘の須瀬理比売命に出会い恋に落ちます。
須佐之男命に助けを求める大国主命ですが、娘を奪われると思ったのか、娘にふさわしい男か試すためだったのか、須佐之男命は大国主命にさまざまな試練を課します。
ムカデと蜂が大量にいる部屋に閉じ込めたり、燃え盛る野原に置き去りにされたり。
しかしそれらの試練を須瀬理比売命の助けによって乗り切ったのです。
このように女性に助けられることの多かった大国主命は「この世のすべての女性を幸せにする!」ことをモットーにしていたのではないかと感じるのです。
だから、女性が大国主命にお願いすれば、優しく聞き入れてくれると思うんですよね。
縁結びのご利益を求めるなら、大国主命にお祈りすることをおすすめします。
須瀬理比売命は須佐之男命の娘で大国主命と結婚します。そして出雲の大国主命の屋敷に戻るのですが、そこにも大国主命の妻であるヤガミヒメがいたのです!
まあ普通に修羅場ですよね。
須瀬理比売命はとても嫉妬心が強く、ヤガミヒメを追い出してしまいます。あまりの剣幕に恐れをなしたヤガミヒメは子供を置いて行ったほど。
日本一恋多き大国主命に前妻との縁を切らせ、自分のもとにとどまらせたというすごい女神です。
しかし大国主命は須瀬理比売命の束縛が嫌になったのでしょう。家出をしようとします。
そのとき須瀬理比売命は次のような意味の歌を詠んで、大国主命の心をガッチリとつかんだのです。
私の大国主様、あなたは男ですからきっと旅に出ても行く先々に妻がいるのでしょう。けれどわたしは女ですから、あなたしか夫はいないのです。
須瀬理比売命ってなかなかの恋愛上手ですね。
こんなエピソードから須瀬理比売命には、良縁引き寄せ、縁切り、浮気防止のご利益があるんじゃないかなと思います。
奈良で縁結びのお願いをするなら夫婦大國社が一押しです。
夫婦大國社へのアクセス
奈良県奈良市春日野町160
大神神社(奈良県桜井市)
日本最古の神社のひとつといわれる大神神社。背後の三輪山がご神体です。
ご祭神は大物主大神・大己貴神・少彦名神です。
大己貴神とは大国主命の別名です。つまり大神神社にも日本一の縁結びの神様がお祀りされているんですね。
こちらの神社でも大国主命の縁結びパワーは授けていただけると思いますが、やはり先ほど紹介した夫婦大國社のほうが強そうな気がします。夫婦でお祀りされていますからね。
ウサギのモチーフがあちこちに見られるのは、大国主命の有名な神話「因幡の白ウサギ」と関係があるんですかね。
大神神社へのアクセス
奈良県桜井市三輪1422
夫婦大國社・大神神社のほかに奈良県で大国主命にお参りできる神社をあと3社紹介します。
神社の規模の大小はありますが、どこの神社でも大国主命のご利益は同じなのでアクセスのよいところでお参りしてもいいでしょう。
杵築神社へのアクセス
奈良県奈良市二名平野2-2097
御嶽山大和本宮社へのアクセス
奈良県奈良市大渕町3775
大名持神社へのアクセス
奈良県吉野郡吉野町河原屋86
談山神社(奈良県桜井市)
談山神社の境内に恋神社という小さな神社があります。藤原鎌足の妻、鏡女王が祀られています。
藤原鎌足といえば、大化の改新の中心人物であり、藤原氏のドンですね。
鏡女王が女性として幸せな人生を送ったことから女性に人気のスポットとなり、いつしか縁結びのご利益があると言われるようになったみたいです。
談山神社へのアクセス
奈良県桜井市多武峰319
飛鳥坐神社(奈良県高市郡)
この神社で行われる「おんだ祭」はニュースで見たことがある人もいるでしょう。
日本のお祭りの中でもベストオブ奇祭ではないでしょうか。
若い女性は恥ずかしくて目を背けてしまうかも。
奈良県明日香村のほぼ中心にあって、普段は訪れる人も少なく静かにたたずんでいる昔からの神社です。
ところが、毎年2月の第1日曜日は、人であふれかえります。
天狗とお多福の夫婦和合の儀式が行われます。天狗とお多福の衣装を着てセックスのジェスチャーをするわけですよ。正常位で。
こんな感じ。2分過ぎのところくらいです。
天狗とお多福が紙で股間を拭いた紙は「拭いた紙」が転じて「福の神」となり、これを授与されると子宝に恵まれると言われています。
「おんだ祭」は「御田祭」であり、田植えの成功を祈願するお祭りなのですが、天狗とお多福のパフォーマンスのほうがはるかに有名ですね・・・
また境内には男女のシンボルの形をした大小さまざまな石があり、昔から性信仰の聖地的存在だったのでしょう。
そこから縁結びのご利益もあると言われるようになったのです。
この神社のご祭神は、八重事代主神・飛鳥神奈備三日女神・大物主神・高皇産霊神の4柱です。
飛鳥坐神社ではどうしても「おんだ祭」がクローズアップされますが、実はお祀りされている神様にも縁結びパワーを持つ神様がいらっしゃいます。
それが高皇産霊神。
高御産巣日神たかみむすびのかみは、日本で2番目に生まれた神です。
最初に生まれたのが天之御中主神。2番目が高御産巣日神で3番目が神産巣日神です。
この3神を造化三神といいます。この3神には性別はないのですが、タカミムスビは男神の属性、カムムスビは女性の属性を持っているとされます。
タカミムスビを男神、カムムスビを女神として男女対の神として考えられています。
さらに、これら2神の「ムスビ」を男女の「結び」と考え、これらの神様には縁結びのご利益があると考えられるのです。
飛鳥坐神社へのアクセス
奈良県高市郡明日香村大字飛鳥708
安倍文殊院(奈良県桜井市)
安倍文殊院の境内に白山神社があります。この神社に祀られている神様こそ、超強力な復縁パワーを持つ神様なのです。
その神様とは菊理姫命といいます。
菊理姫命プロフィール

日本の島々を生んだとされる伊邪那岐命と伊邪那美命の夫婦が大ゲンカしたときに仲裁した神様。そのエピソードから「縁をくくる」ということで「ククリヒメ」と呼ばれています。伊邪那岐命と伊邪那美命は日本の国土を生み出しただけでなく、たくさんの神様も産み落としました。日本神話で最も有名な天照大御神やその弟である須佐之男命もそうです。日本初の夫婦ですから、とても仲が良かったのです。ある日、伊邪那美命が「火の神」を産み落としたときに大やけどを負って死んでしまい、黄泉の国(あの世)に行ってしまいます。しかし夫である伊邪那岐命はどうしても妻に会いたくて黄泉の国を訪れます。黄泉の国にいる死者は生者と話してはいけないという厳しいルールがあったのですが、伊邪那岐命はその禁を犯します。ルールを破ってまで会いたかった伊邪那美命は化け物のような姿にされてしまいます。その姿を愛する夫に見られた伊邪那美命は恥ずかしさと屈辱のあまり、怒り狂ってしまい、伊邪那岐命を殺そうとします。伊邪那岐命は逃げ出します。しかし追いつかれ今にも殺されそうになった瞬間、あらわれたのが菊理姫命です。菊理姫命は伊邪那美命に耳打ちし、それによって伊邪那美命の怒りが和らぎ、伊邪那岐命は無事に生きてこの世に帰ることができたのです。
生者と死者ですから、物理的な復縁とはいきませんが、菊理姫命のおかげで心の復縁はできたのではないでしょうか。
菊理姫命は日本神話の中で登場する回数はごくわずか。というか、この夫婦ケンカを仲裁した場面にしか登場しません。
それでもこの復縁パワー、インパクトあると思いませんか?
日本神話に登場する回数は少ないにも関わらず、日本全国に菊理姫命を祀る神社はたくさんあります。
白山神社、白山姫神社など、白山系の神社にはまず菊理姫命がお祀りされています。
それだけ慕われている神様ということなんでしょう。
◆浮気されて別の女に取られてしまった!
◆ちょっとしたケンカで空気が悪くなったまま・・・
そんな人は菊理姫命にお参りしてみましょう。
安倍文殊院へのアクセス
奈良県桜井市阿部645
【縁結び・復縁】正しいお祈りのやり方とは?
神社にお参りに行ったとき、どの神様にお願いをしているか明確に意識していますか?
「え?どういうこと?」と思われたかもしれません。
日本の神社って多くの場合、たくさんの神様をお祀りしています。日本には八百万の神と言われるほどたくさんの神様がいらっしゃいますから。
そして面白いことに、神様それぞれの得意分野が違います。
学問の神様、商売繁盛の神様、豊作の神様、縁切りの神様、縁結びの神様、などなど。
普通に考えたらわかりますが、学問の神様に「恋人ができますように」なんてお願いしませんよね?
日本の神道の考えでは、神様はあなたのどんな願いも受け入れてくれるのですが、同じお願いをするなら、得意な神様にお願いしたほうがいいじゃないですか。
だから、例えば縁結び(良縁が訪れますように)のお願いをするならこうです。
「オオクニヌシ様、○○県△△市□□町~の(名前)です。イケメンで優しくてお金持ちのセレブと出会えますように!」
みたいな感じです。
ポイントは神様の名前を唱えること(心の中で)。そして自分の住所・指名を名乗ること。
そしてお願いの内容です。
お願いの内容は具体的であればあるほどいいですね。
なかには、「神社はお願いをするところじゃない!お礼と感謝を伝えに行くところだ!」なんて言う方もいらっしゃいますが、そんなことないですよ。
そういう人は日本神道の考え方を勉強してほしいですね。
日本の神様はどんな願いも優しく受け入れてくれます。神道には仏教のようなお経(唱え言葉)は特にありませんが、神社に参拝したときにこんなふうに唱えることがあります。
「祓え給い、清め給え、神かむながら守り給い、幸さきわえ給え」
(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)
しっかりお願いしていますよね。
日本には言霊信仰ってあるじゃないですか。口に出した言葉に霊が宿るってやつですね。
だからお願いは口に出して具体的にするほうがいいのです。
今度、神社にお参りに行くときから、ぜひ試してみてください。