
宮城県で縁結び・復縁のご利益がある神社を紹介します。
●大國神社
●八坂神社
●千貫神社
おすすめは縁結びなら大國神社、復縁なら千貫神社です。
これらの神社をおすすめする理由もきっちり説明します。最後に縁結び・復縁祈願をするときのお祈りのやり方もお伝えします。
- 価値観の合ういい人と出会いたい
- 友達関係から先に進みたい
- 感情のもつれで別れたけど、やり直したい
そんな人はぜひ読んでみてください。
宮城県黒川郡の吉岡八幡神社
宮城県で縁結びスポットとして有名な吉岡八幡神社。お祀りされている神様は応神天皇です。
別名、品陀和気命といいます。というより、神社の祭神としてはこちらのほうが一般的な気がします。
私は不思議に感じました。お祀りされている神様が品陀和気命なのに、なぜ縁結び??
なぜなら品陀和気命のご神徳は文武の神であり、恋愛の神様というイメージがないからです。
超マッチョで弓矢の達人というのが品陀和気命です。
母親は神功皇后という女傑。品陀和気命を妊娠した状態で新羅(今の朝鮮)征伐に行き、生まれそうになる腹の子を押さえ、帰国してすぐ、筑紫国において出産したといわれています。
そんな女傑の血を引いているので、武人なわけです。
それなのになぜ吉岡八幡神社は縁結びスポットと言われるの?
調べてみました。
縁結びスポットと言われる理由は「飴」にありました。
島田飴というそうです。毎年12月14日に「島田飴祭り」というお祀りが行われます。
これが縁結びのお祭りとして有名だそうです。県外からも参拝客が来るそうです。
お目当てはこの祭りの日だけ販売される「島田飴」。
この飴を神棚にお供えし一日に一度願を掛け新年を迎えたら飴を割り皆で食べる事で願い(縁結び、良縁)が叶うということです。
その由来は昔、吉岡八幡神社の神主が村を通りかかった時、ある女性にに恋をして苦しさのあまり病気になったのです。
心配した村人たちが島田髷の形をした飴を奉納して慰めたところ、病気が治ったとか。
なぜこのエピソードで縁結びになるのか不思議で仕方がないし、神社が参拝客を増やすための戦略じゃん?と思うのですが、実際に縁結びスポットして人気があり、参拝客が絶えないということは、縁結びのご利益を感じている人がいるということでしょう。
完全に縁結びの「イベント」ですが、飴というアイテムで縁結びのご利益をうたう神社は聞いたことがないので、おもしろいなというのが正直なところです。
宮城県仙台市の大國神社
大國神社にお祀りされている神様は日本一の縁結びの神様である大国主命です。
出雲大社の神様として有名ですね。
日本神話の中でも重要な神様で豊富なエピソードがあります。
因幡の白兎の神話はよく知られています。
縁結びの神様と言われる理由は、6人の女神と結婚し、180人(日本書紀では181人とされる)の子を作ったことに由来します。
日本一恋多き神様で、出雲あたりを治めていたわけですが、「美人がいる!」と聞くとはるばる新潟のほうまで出かけて行って口説いたり。
大国主命のモットーは「日本中の女性を幸せにする」ことだったような気がします。
女性がお願いに行けば聞いてくれる神様です。
大國神社へのアクセス
宮城県仙台市青葉区芋沢字末坂27-14
公式サイト
宮城県大崎市の八坂神社
八坂神社にお祀りされている神様は素戔雄命、櫛稲田姫命です。
八坂神社は全国にたくさんありますが、だいたい素戔雄命、櫛稲田姫命の夫婦でお祀りしていることが多いです。
素戔雄命はヤマタノオロチ退治で有名な神様です。
荒ぶる神と言われるように、素行不良で天界から追放されてしまうのですが、血筋はとてもいい神様です。
なんといっても日本神話で最も有名であり、現在の天皇家の祖先とされる天照大御神の弟ですからね。
いってみればセレブな神様です。
そんな素戔雄命が道中である日、泣いている老夫婦と娘に出会います。
その娘の美さにハートを射抜かれた素戔雄命は尋ねます。
「どうした、なんで泣いているのだ?」
「はい、今夜この娘がヤマタノオロチの生贄になってしまうのです」
素戔雄命はがぜんやる気になり、「俺が退治してやる!」となりました。
老夫婦に大量の酒を用意させ、あらわれたヤマタノオロチにガンガン酒を飲ませて酔わせ、頭をひとつずつ切り落として退治します。
「ようし、退治してやったから、その娘を俺の嫁によこせ!」
ということで、櫛稲田姫命は素戔雄命の奥さんとなったのでした。
泣いていたら、超セレブな神様に結婚を申し込まれたという、いわば玉の輿じゃないですか。
櫛稲田姫命は元祖玉の輿の神様ですね。
そんな櫛稲田姫命にお祈りすれば、良縁を引き寄せてくれるのではないでしょうか。
八坂神社へのアクセス
宮城県大崎市古川中島町10-45
宮城県岩沼市の千貫神社
宮城県岩沼市の千貫神社は復縁パワーの強い神社として紹介したいスポットです。
この神社を縁結びや復縁のご利益がある神社として紹介する人はおそらくいないでしょう。
なぜ千貫神社を復縁神社としてご紹介するかというと、ここには日本一の復縁パワーを持つ神様がお祀りされているからです。
その神様とは、菊理姫命です。
菊理姫命は日本神話でも有名な伊邪那岐命と伊邪那美命の大夫婦ケンカを仲裁した神様です。
古事記・日本書紀にはほんの一瞬、その仲裁の瞬間しか登場しない神様ですが、なぜ日本一の復縁の神様なのか説明しましょう。
伊邪那岐命と伊邪那美命は日本の世界初の夫婦神です。
世界に最初に現れたとされる神様を神代七世というのですが、最後の7代目の神様です。
天界からオノゴロ島という島を生み(淡路島あたりの島と言われる)、その島に降り立って、日本の島々を生み出していきます。
さらに、神々も産み落としていきます。
天照大御神や素戔嗚尊も伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた神様です。
このように夫婦として日本を作っていった大変仲の良かったのですが、あることをきっかけに大げんかになります。
最初のきっかけはイザナミが火の神を生んだときに大やけどをして死んだこと。
死んだら黄泉の国に行くことになります。黄泉の国に行くとそこの住人は生者と会うことはできないというルールがありました。
しかしイザナキはどうしても妻に会いたくなって、黄泉の国を訪れます。
そして、ルールを破って妻の姿を見てしまったのです。
しかし、イザナキが見たものは、変わり果てたゾンビのような妻の姿。
イザナキは恐怖を感じて逃げ出します。
変わり果てた自分の姿を見られたイザナミは恥ずかしさと屈辱のあまり、激怒して夫である イザナキ を殺そうと追いかけます。
あの世(黄泉の国)からこの世に必死に逃げようとした イザナキ ですが、ついにイザナミの手下につかまりそうになります。
捕まったら最後、殺されてしまいます。
そのときあらわれたのが菊理姫命です。
菊理姫命はイザナミに耳打ちします。するとそれまで激怒していたイザナミの心が静かに落ち着いたのです。
そしてイザナキは無事にこの世に戻ることができたのです。
殺そうとするほどの大ゲンカを見事に仲裁したことから、復縁の神様と言われるのです。
イザナキとイザナミに関してはあの世とこの世で別れてしまったので、物理的な復縁とはなりませんでしたが、心では復縁することができたのではないでしょうか。
そんな菊理姫命の復縁パワーを授かりたい人は千貫神社へのお参りをお勧めします。
千貫神社へのアクセス
宮城県岩沼市南長谷字諏訪128-2
【番外編】二柱神社は縁結び神社なの?
宮城で縁結び神社といえば、必ずと言っていいほど紹介されるのが二柱神社です。
神様を数えるときには一柱、二柱、三柱・・・と数えるので、二柱神社ということは、二柱の神様がお祀りされた神社ということです。
その二柱の神様とは、伊邪那岐命と伊邪那美命です。
夫婦の神様がいるから縁結び神社だ!ということになっているようですが、この記事を読んでいただいた方はどう思いますか?
さきほどの千貫神社のところで説明した伊邪那岐命と伊邪那美命のエピソードを読んでも、縁結びの効果があると感じるでしょうか?
もちろん最初は仲良く国生み、神生みをしていった神様なので、縁結びの効果あるよという人もいるでしょう。
私が思うのは、伊邪那岐命と伊邪那美命は縁結びというよりも、たくさんの神々を生んだことから、子宝のご利益が強い神様だということです。
ここは、それぞれの人の判断かなと思います。
二柱神社へのアクセス
宮城県仙台市泉区市名坂西裏61
【縁結び・復縁】正しいお祈りのやり方とは?
神社にお参りに行ったとき、どの神様にお願いをしているか明確に意識していますか?
「え?どういうこと?」と思われたかもしれません。
日本の神社って多くの場合、たくさんの神様をお祀りしています。日本には八百万の神と言われるほどたくさんの神様がいらっしゃいますから。
そして面白いことに、神様それぞれの得意分野が違います。
学問の神様、商売繁盛の神様、豊作の神様、縁切りの神様、縁結びの神様、などなど。
普通に考えたらわかりますが、学問の神様に「恋人ができますように」なんてお願いしませんよね?
日本の神道の考えでは、神様はあなたのどんな願いも受け入れてくれるのですが、同じお願いをするなら、得意な神様にお願いしたほうがいいじゃないですか。
だから、例えば縁結び(良縁が訪れますように)のお願いをするならこうです。
「オオクニヌシ様、○○県△△市□□町~の(名前)です。イケメンで優しくてお金持ちのセレブと出会えますように!」
みたいな感じです。
ポイントは神様の名前を唱えること(心の中で)。そして自分の住所・指名を名乗ること。
そしてお願いの内容です。
お願いの内容は具体的であればあるほどいいですね。
なかには、「神社はお願いをするところじゃない!お礼と感謝を伝えに行くところだ!」なんて言う方もいらっしゃいますが、そんなことないですよ。
そういう人は日本神道の考え方を勉強してほしいですね。
日本の神様はどんな願いも優しく受け入れてくれます。神道には仏教のようなお経(唱え言葉)は特にありませんが、神社に参拝したときにこんなふうに唱えることがあります。
「祓え給い、清め給え、神かむながら守り給い、幸さきわえ給え」
(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)
しっかりお願いしていますよね。
日本には言霊信仰ってあるじゃないですか。口に出した言葉に霊が宿るってやつですね。
だからお願いは口に出して具体的にするほうがいいのです。
今度、神社にお参りに行くときから、ぜひ試してみてください。