
香川には日本最強の縁切りパワーを持つ神様をお祀りする神社があります。
その神社とは
●香川県坂出市の白峰宮
●香川県仲多度郡の金刀比羅宮
この2つの神社です。
これらの神社にお祀りされている神様こそ、日本最強の縁切りパワーをもたらしてくれる崇徳上皇です。
崇徳上皇とはいったいどんな神様なのか?
なぜ強力な縁切りパワーがあるのか?
そのあたりをお伝えしていきます。
●香川県坂出市の白峰宮

地元では「てんのうさん」の愛称で親しまれる白峰宮はまさに崇徳上皇が亡くなられた地です。
崇徳上皇崩御後、八十八の水に御遺体を浸しておいた間、毎夜この辺りから神光がしたという伝説があります。
崇徳上皇をお祀りする神社としては、京都の安井金毘羅宮が最も有名かもしれませんが、崇徳天皇のパワーが最も宿っている神社はこの白峰宮ではないでしょうか。
●香川県仲多度郡の金刀比羅宮

讃岐のこんぴらさんとして有名な金刀比羅宮は、香川県琴平山にあります。 金刀比羅宮のご祭神は大物主神と崇徳上皇です。
大物主神は農業や漁業、医薬などの様々なご利益がある神様として知られています。
縁切りのご利益があるのは崇徳上皇のです。
崇徳上皇については後ほど説明します。
日本最強の縁切り神様 崇徳上皇とは

崇徳上皇は日本最強の縁切りパワーを持つ神様です。
崇徳天皇は実際に在位した不遇の天皇です。第75代の天皇で、幼くして即位しました。
しかし父親である第74代の鳥羽天皇から「お前は私の息子ではない」と疑われてしまい、20歳で退位させられます。(天皇が退位すると「上皇」となります。平成天皇が退位されて上皇様になったのと同じです。)
崇徳上皇はもちろん納得するはずがありません。当時の日本の最高権力者の地位から父親によって引きずり降ろされたのですから。崇徳上皇は反乱を起こします。反乱を起こして、自分の後に天皇に即位した後白河天皇と戦います。
しかしその戦いに敗れてしまい、讃岐に島流しになります。京都の地から讃岐に島流しになるときに、愛する奥さんとも引き離されます。彼は世の中に絶望してしまい、すべての欲を断ち切って、讃岐の金毘羅宮に引きこもってしまったのです。
このエピソードから、崇徳天皇は世に恨みを抱く「日本の三大怨霊」の一人と言われることもあります。
しかし、崇徳天皇は本当はとても優しい人でした。愛する妻と離れ離れになって自分と同じ苦しみに悩む人がいなくなるようにと、幸せを妨げる悪縁を断ち切って、良縁を結んでくれる神様として崇拝されるようになったのです。
そんな崇徳上皇がお祀りされています。
この前に立って手を合わせます。
二礼二拍手一礼。そしてお願いをします。
あなたの住所・氏名を述べ、
「崇徳上皇様、私と彼の間を邪魔する○○さんとの縁をお切りください。そして○○さんも幸せになれますように」
こんな感じでお祈りします。
ポイントは、憎しみを出すのではなく、「私も、そして縁を切った相手も幸せになれますように」とお祈りすることです。
「相手も幸せになって欲しいなんて思えない!」という人がほとんどでしょう。
心の底からそう思えなくても構いません。
そう思えなくてもいいけど、相手の幸せも願っているようにお祈りするのです。
そのほうがお願いを聞き入れていただきやすくなると考えられます。
縁切り祈願なんてして罰が当たらないのでしょうか?

縁切りのお願いをする人の心配ごととして「こんなことお願いしても大丈夫なのかな?」「罰が当たったりしないのかな」ということがあるのではないでしょうか?
縁切り祈願は大きく分けると4つのタイプに分かれます。
①異性との縁を切る・・・(例)彼氏と別れたい
②人間関係の縁を切る・・・(例)同性の友人と縁を切りたい
③悪習の縁を切る・・・(例)酒、ギャンブルなどの悪癖をやめたい
④第三者が他人の縁を切る・・・(例)不倫相手を奥さんと離婚させたい
縁切りのお願いのタイプで最も多いのは、④の「第三者の縁を切る」というものです。
例えば、「不倫相手と奥さんの縁を切りたい」というパターンです。
自分でもすごいネガティブな願いをしているとわかっているので、不安になる気持ちはわかります。
こんなお願いをする人はやはり罰が当たって不幸になるのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
日本の神道の考え方では、あなたがどんな理不尽なお願いをしたとしても、神様が天罰を与えるようなことはありません。
縁切りで有名な神社に行ったとき、奉納されている絵馬を見て驚いたことがあります。
その絵馬には
「○○が地獄に堕ちますように」とか「○○が私の前から消えますように」
など、かなりダークな願いが書かれていたのです。
しかし神様はこんな願いもやさしく受け入れてくれます。
縁切り神社で神様にお祈りするときのポイントは、「縁切りしたい相手の幸せも願うこと」です。
縁切りのお願いをしたいという場合、多くは相手に対する憎しみの気持ちが大きいでしょう。
しかし「自分の幸せだけでなく、相手の幸せも願う」という態度でお祈りするほうが神様に届きやすいんじゃないかなと思っているのです。
そして、大切なのは、縁切り祈願をした後の心構え。
どんな心構えでいればいいのでしょうか?
縁切り祈願をした後の心構え

誰にも言えないような暗い願いも、神様に打ち明けることで心が軽くなります。少しだけ前向きになれます。
これだけでも縁切り神社に行くメリットです。
しかし、縁切り祈願をして「神様、あとはよろしく!」ではダメなんです。
自分でも縁切りが成就するために努力をする必要があります。
例えば、元カレと縁を切りたいと思ったとしましょう。
縁切り神社に行ってお願いをしたのに、いつまでも忘れられないなんてことがあります。
これは心の縁が切れていないということです。
縁を切るとは、会わないとか話さないという物理的な縁を切るだけではなく、心の縁も切ることです。
そのためには、新しいものを心の中に入れる(例えば今までやったことがないお稽古ごとをするとか)努力が必要です。
縁切り神社に限ったことではありませんが、神社でお願いする人の多くが「神様任せ」になっています。
そうではなく、「神様の力を借りて、自分の力で前に進む」という心構えでいることが縁切り祈願がうまくいくかどうかのポイントです。